BMW isetta 250 standard 1955

車両解説 / Vehicle Description

第二次世界大戦後、高級車市場の需要は低く、高級車路線を打ち出したBMWの経営が困窮した時期に、イタリアのイソ社からライセンスを取得して生産したマイクロカーがイセッタである。前開きのドアを持つ愛らしい外観が最大の特徴。イセッタは一時期ドイツ復興期の庶民の足として親しまれ、BMWに明るい話題をもたらした。

コンパクトで可愛らしい外観を持つイセッタが登場したのは、1955年と半世紀以上も前のこと。250ccという現在の軽自動車よりもはるかに小さいエンジンを搭載していました。このエンジンは、BMWのバイク(R25)に搭載されていたものでした。しかし動力性能に問題があったのか、同年には排気量を298ccにボアアップしたイセッタ300に進化しています。乗車定員は2名で、リアのトレッドが極端に狭い4輪車でしたが、イギリス向けには3輪モデルもありました。

1955〜57年に製造されたモデルをスタンダードと呼び、サイドウインドーは三角窓でわずかに開くタイプ。

 

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